OSS-DB Silver 勉強法

無事に合格できたので、受験に向けた対策などを共有します。
これから勉強する人の参考になれば幸いです。
もくじ
試験の結果
- 2018年9月に受験
- 正解率86%で合格
- 全問ゆっくり解いて、軽く見直すくらいの時間はあった。
受験の動機
- 周囲でOSS案件が多くなってきた。
- AWSやAzureもPostgreSQL互換のサービスを展開している。→将来有望!?
- MySQLも気になるけど、既に詳しい人が何人か周りいて、間に合ってる感じ。
勉強開始時点のスペック
- PostgreSQL使用経験なし。知識なし。
- RDBMSは仕事で触ったことはあるものの設計構築の経験はなし。
- 製品に依存しない標準的なSQLはだいたい使いこなせる。
- 保有資格はLPIC LEVEL1(101のみ)、応用情報処理技術者、NWスペシャリスト
- DBスペシャリストは2年連続で落ちたっきり放置。。。
勉強時間
- 期間としては2ヶ月ないくらい。
- 朝の通勤時の20分間
- 帰りの時間で20分間
- 休日のまとまった時間
- 合計で45時間程度
参考にした書籍など
OSS教科書 OSS-DB Silver
ググってみると多くの人が使っていたので買いました。これをベースに知識を入れていく感じになります。
ただ、コレ発売日が2011年です。。。
2011年発売から改訂されてないようだったのでAmazonで中古本を買いました。
徹底攻略 OSS-DB Silver 問題集
こちらも定番のようなので買いました。
「OSS教科書 OSS-DB Silver」に一通り目を通したあとに問題解きまくる用途、の想定でしたが問題集であると同時に「OSS教科書 OSS-DB Silver」で取り上げられていないトピックをカバーするのに役立ちました。
発売日は2012年です。
例によってAmazonで中古本を買いました。
PostgreSQLの公式ドキュメント
日本のコミュニティが翻訳している公式ドキュメントです。
辞書代わりにときどき見てました。
書籍の情報はだいぶ古くなってしまっていますが、これで(ほぼ)最新の情報を掴めます。
LPI-JapanのHP
試験主催団体が例題を公開しています。
実際の試験にも似たような問題が出題されました。
勉強方法
0.事前準備
上述の「OSS教科書 OSS-DB Silver」と「徹底攻略 OSS-DB Silver 問題集」を購入後、2冊のボリュームを確認して、スケジュールを組みました。
1.環境構築
実機に触れた方がコマンドやディレクトリ構造が頭に入るので自宅のノートPCにPostgreSQL環境を作ってみました。
具体的にはVagrantでCentOS7環境をつくり、PostgreSQL9.4をインストールしました。
PostgreSQLのインストールはパッケージをyumでインストールするのではなく、ソースコードをコンパイルしてインストールしましょう。
ソースコードをコンパイルしてインストールする手順および、その後のセットアップ手順が試験範囲に含まれるためです。
パッケージを用いた方が簡単にインストールできますが、インストール後のディレクトリの構成や初期設定内容がパッケージによって変わる場合があります。
OSS-DBの試験はソースコードから手動でインストールして出来上がった環境を前提にしています。
Vagrantってナニ?という方にはドットインストールの無料で視聴できる動画レッスンをお勧めします。
2.テキスト読み込み
「OSS教科書 OSS-DB Silver」を一通り読みました。
コマンドや設定ファイルについては、都度実機で確認したり、公式のドキュメントを見たりして地道に知識の定着を図りました。
3.ひたすら問題集解く
「OSS教科書 OSS-DB」を読み終わった後に解きました。
「OSS教科書 OSS-DB Silver」に載ってないことが多々あったので公式ドキュメントを見たり、実機で動作確認したりしました。
また、巻末の模擬試験については実際の試験を想定して、時間を意識して解きました。
時間はだいぶ余ります。
4.覚える
完全に暗記していないと解けない問題も多いです。
覚えないといけないことをまとめておき、試験の直近でまとめて覚えるようにしました。
私がなかなか覚えられなかったのは以下です。
- パラメータごとの変更が有効となるタイミング(即時/リロード要/再起動要)
- 各種コマンド(psql/SQL)のオプション
以下については興味があまりなかったり、出題確率からしてコスパ悪そうなので捨てました。
- PostgreSQLの歴史
- 開発コミュニティ
- ロックモード間の競合
結果的に「一般知識」のカテゴリで点数が低くなりましたが、他で点数取れたので危なげなく合格できました。
4.LPI-Japanの例題
試験日の直近に解きました。
実際の試験でも似たような問題が出題されたので全問解いておくことをお勧めします。
そこそこの量があります。
今後の動向
2018年9月時点で試験はPostgreSQL9.4に対応しているとされています。
上記で紹介した書籍も9.0に対応したものとなっています。
今後受験される方は試験の前提となるPostgreSQL のバージョンについてLPI-JapanのHPで最新の情報を入手しつつ、購入する書籍についてもバージョンを確認した方が良さそうです。
OSS-DB Goldに対応する書籍ですが2018年9月にバージョン10対応ということで改版されていますが、その他の書籍についても、近々バージョン10対応の改定が行われる可能性がありますので注意が必要です。